2016年

12/25の有馬記念は、上位勢が非常に素晴らしいレースをしてくれた。
メディアではサトノ勢のチームプレー云々を言われているが、
それは戦前からわかっていたこと。
2,3着馬が内枠だったことを考慮すれば、差し引きはなくなり、
実力差と着順は同じと思っていいだろう。
とにかく見応えのあるレースだった。
 
 
さて、今年を振り返る。
乗馬においても、競馬においても、
今までの集大成と呼べる一年だった。
  
9月の馬上結婚式は、
本馬場入場の音楽で入場した。
障害飛越のコースを回った(2反したけど(笑))
デムーロポーズを取った。
口取り写真を撮った。
普通の競馬ファンならできない、普通の乗馬ライダーではできない。
 
 
新婚旅行はブリーダーズカップへ行った。
他の海外競馬に行くことはできても、ブリーダーズカップは無理だろうと思っていた。
2016年はロサンゼルス近郊のサンタアニタ開催、
日程的にもアクセス時間からも、前にも後ろにも1年ずれていたら行くのは難しかった。
 
アメリカのトップジョッキー、マイク・スミスと記念写真を撮った。
ファウンドやハイランドリールを眼の前で見た。
初日のディスタフ、2日目のクラシックと、最高レベルのレースを観れた。
 
尚、今回の旅はツアーではない。
元来、海外競馬の知識はあったほうなので、比較的迷わず、
現地の雰囲気を直に感じて、眼一杯楽しんでこれた。
  
  
そんなふうに、人生において新たな「章」が始まった。

来年はどうなることだろう。
そんなふうに締めくくって、今年を終わりにしたい。

ジャパンカップ

そんな持論を述べましたが、それでも我が国では未だに格上のレースのジャパンカップ

 

キタサンブラックが逃げ切りで快勝しました。

重要なのは確かにスローペースではありますが、ドスローでは無いということです。

この日の馬場は良ではあるものの、時計はかかっていました。卓上の計算だけで測れるものではありませんが、総タイムは2秒ほど遅く見ていいかもしれません。

そうすると2.23.8、前半5Fが1.01.7ということから1.00.7くらいの見方をするとわかりやすいでしょう。

決してスローに恵まれた実力ないレースという見方はしないべきです。

鞍上含め、コパノリッキーが快勝したレースと内容もダブります。

 

2着はサウンズオブアース、また2着です。気性、脚の使いどころ、これが強さであり、弱さなんでしょう。

問題は他有力馬の中でも、やや仕上がっていたこと。有馬記念をどんな状態で持っていけるか見極めが必要です。

 

3着はシュヴァルグラン、やや着狙いの感が否めなかったか。無難に周ってきたと思います。

4着がゴールドアクター、こちらも大事に乗り過ぎた感があります。

ただ、それが無くともキタサンブラックには追いつけなかったかもしれません。完敗です。

 

5着はリアルスティール、この馬はやはり1800mから2000mがベストです。

合わせて、今年のドバイターフ(旧デューティーフリー)は2着以下からもそこまでレベルの高いものではありませんでした。

更に今回のライアン・ムーア騎乗の経緯が、ジェンティルドンナラストインパクトの時のような、予め「これに乗る!」というものではなく、あくまでハイランドリールが出走するか否か(結局香港に出走)というものでした。

結果、最初に述べたように、ややスローながらもドスローではないペースにて、脚を溜めきれませんでした。

いくらライアン・ムーアでもカバーできない内容でした。

 

最後に13着ディーマジェスティ。私は菊花賞からジャパンカップというローテーションはあまりいい感じを持ちません。

合わせて、最終追い切りの内容もあまりいいものではありませんでした。

元々ダービー前に2400mも長いかもしれないとコメントがあった馬が、菊花賞を使ったことから心身ともに調子を崩しているような気がします。

皐月賞も強いというより、ハマった感があります。仕切り直しが必要です。

JC開催日程について考える

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161123-00000278-sph-horse

という記事があった。

内容は前々からも言われている、同日G1開催についてである。
諸外国が行われているにも関わらず、我が国では大きく遅れをとったのは間違いない。
特にジャパンカップが行われる11月後半では、
米国ブリーダーズカップと来月の香港開催の真ん中にあたるため、
今後も敬遠されることは必須であることだろう。
 
ここからは私の主観だけの打開策である。
私はこの現状から、ジャパンカップ開催を
5月の東京に持ってきたら、少しはよくなるのではないかと考える。
 
GW〜5月中旬のどこかで同日に、
①芝2400m(4歳以上混合)
②芝1600m(4歳以上混合)
③芝1800m(4歳以上牝馬限定)
を行う

無論順番は問わない。
更に付け足すなら、NHKマイルカップも同じ週でもいいだろう。
ダート戦やスプリント戦もと考えたが、東京競馬場のコース形態等から
そこまで考慮はしなかった。
 
日本の国際競走は古馬の激突!と開き直る。
どの道、今でさえ3歳秋に海外の強豪と勝負!といっても、皆凱旋門賞に行ってしまっている。
この開催があって、翌週にオークス、その次にダービーなら盛り上がり感も失うことはない。

①芝2400mを春の天皇賞とする。

どうしても3200mにこだわりたいなら宝塚記念のあたりや秋に、京都3200のレースを設ければいい。どちらかというと秋にはメルボルンカップがあるので前者か?

②はもちろん安田記念そのものである。

③についてはヴィクトリアマイルの代替である。
芝1800mならば、スピードもそこそこの持久力戦にもなり、②との差別化も図れる。
1600mのままでもいいが、同条件で性別の区分けだけすると米ブリーダーズカップでの分散化による弊害になりかねない。
 
同日開催だけが正しいこととも思えない。
開催する競馬場が同じになり、得意不得意が顕著になってしまうし、
今のように毎週GⅠレースが行われる楽しみというのも日本独自のなかなか趣があることだと思う。


ただ、天皇賞の伝統といったこともあり、実現はかなり厳しいことだろう。
あくまで私の夢物語としてお伝えしたい。

エリザベス女王杯、マイルCS

最近はなかなか忙しく更新ができません。

 

さて2週間のGⅠレースの回顧から。

まずは先々週のエリザベス女王杯クイーンズリングが勝ちました。

今回はペースがスローだったのに尽きます。

もう少し短めの距離がベストの本馬にとって、

このスローペースがスピードを十二分に活かすことができました。

 

2着シングウィズジョイ、こちらは立ち回りがとても上手くいった。

これもまた人気薄にてマークがなかったことが大きいです。

 

3着ミッキークイーンは休み明けの分伸び切れませんでした。

オークスで切磋琢磨したルージュバックはGⅠでは苦戦するのも考えると、

この世代の牝馬の相対的なレベルが見えるような気がします。

次走は有馬記念とのことですが、厳しいか?

 

他、4着パールコードは今現在の実力は出し切りました。

6着マリアライトは不利もありましたが、

無くても今回のスピードが要求されるレースでは

勝ち負けまでは厳しかったかもしれません。

シュンドルボン、タッチングスピーチはもう少し

スタミナが要求されるレースでないと厳しいです。

 

 

そして先週のマイルCSミッキーアイルが勝ちましたが、

コース取りが波紋を呼んでいます。

右鞭を使ったのは言われるほど間違っていないと思います。

馬の闘志を再燃させるためにネオリアリズムに併せに行ったものです。

しかし、やりすぎでした。

そこで内に押し込められたら伸びなかったかもしれない。

それがネオリアリズム鞍上のライアン・ムーアの作戦なのです。

後ろから来ていることが見えませんでした。

 

降着制度というのは難しいです。

例えば、ローズキングダムのJCやジェンティルドンナの1回目のJCが

今の制度になるきっかけだったりするのでしょうが、

正直、この2つより遥かに悪い事例が最近は多いです。

ただ事例のみでなく、それでいても落ちない外国人騎手もいるのも事実です。

見比べていてなぜ彼等だけは落ちないのか!?と思うこともあります。

 

今回云々だけでなく、こういったことで揉めてしまうと、

非常に後味の悪いものになってしまいます。

明確かつ毅然とした結果発表を求めたいものです。

そうしないと競馬ファンが離れてしまいます。

マイルCSに関してはこれだけにしたいと思います。

帰国

ロサンゼルスより帰国しました。

 

旅行前半のブリーダーズカップ。初日の朝から2日目の最後のレースまで、マイク・スミスでした。

詳細はまた書きます。

 

帰途にてブリーダーズカップクラシックの勝馬アロゲイトについて調べていたところ、

アンブライドルズソングは私が初めて見たBS世界の競馬ドバイワールドカップでの裏番組、フロリダダービーの勝馬。

そしてその鞍上はマイク・スミスです。

 

世界の競馬 1996年 ドバイワールドカップ 他 - YouTube

明日からロサンゼルス

明日からロサンゼルスに行きます。

ブリーダーズカップ観戦がメインです。

 

シガーの勝った1995年のブリーダーズカップクラシック

初の海外競馬の映像を観ました。

 

合わせて、今回開催するサンタアニタパーク競馬場

ハクチカラが日本調教馬として初めて日本国外の重賞制覇をしたり、

シンボリルドルフが横切るダートコースで故障したり、

サンデーサイレンスがデビュー戦を行った(2着)競馬場でもあります。

 

アメリカでも西海岸にてアクセスも良く、

初の海外競馬観戦に合った競馬場だと思います。

 

他にも今までのプランニングの集大成と呼べるにふさわしく

眼一杯予定を組んだので、しっかりと楽しんできたいと思います。

 

youtu.be

天皇賞

混戦と言われた天皇賞、前年の年度代表馬モーリスが快勝した。

惜敗した2戦は調整過程もイマイチだったのもあるが、やはり鞍上ライアン・ムーアだと一番いいパフォーマンスが出せる。

何といっても折り合う。それが最後までの伸びに影響する。

 

更には思いの外スローペースだったのが、本質はマイラーだった本馬には大きい。

2着もマイラー資質が現れたリアルスティールだった。以下は格か、ステファノス、アンビシャスとGⅡ大将になりつつある。

 

ルージュバックは勝負所で前が塞がった。道中の位置取りがほぼ同じだった2,3着馬より内側の枠が逆に仇となった。

エイシンヒカリは思ったより飛ばさなかった。いや、飛ばせなかった。

香港やシャンティイのような、控えめに時計のかかる馬場がいいのか、それとも1週前、今週の本追い切りがオーバーワークだった感もある。

ラブリーデイは先行馬の大外枠はやはり厳しい。

 

ライアン・ムーアは勝利インタビューもそこそこにして、11/1のオーストラリア、メルボルンカップ騎乗のために成田に走っていった。

世界を股にかけて活躍、人馬ともに格が違った。